プレコンセプションケア
先日福岡市からプレコンセプションケア事業のアナウンスがありました。女性が30歳を迎える年に抗ミューラー管ホルモンAMH測定の費用を助成されるのです。AMHは、比較的新しい検査ですが、卵巣内に卵子がどれぐらい残っているかがわかる血液検査です。
プレコンセプションケアとは、「女性やカップルが将来の妊娠を考え、自らの健康や生活に向き合うこと」であり、欧米では広く知られた概念です。今までは望まない妊娠を避けるための避妊にとにかく関心が集まりましたが、最新の研究で妊娠前後の食生活や環境が生まれてくる赤ちゃんの将来にまで影響を与えることがわかってきました。「妊娠前に痩せすぎているとお子さんは将来メタボになりやすい!」というDOHaD理論です。卵子は有限であることを踏まえて、将来の人生設計を考える機会にして欲しいと福岡市は考えられたようです。
なぜ女性ばっかり?そうなんです。卵子は、男性の精子と違って、女性が生まれてから減るばかりなのです。この男女の違いがわかることが、Diversity(多様性)を認める社会の第一歩になります。男女雇用機会均等法が生まれて、女性も男性と同様にチャンスを与えられましたが、これからの課題は、男女の違いを認識し、社会が柔軟に対応できる仕組みづくりといえます。
そのうえで、次の世代のお子さんが健やかに育つように、何を食べたら良いかがわかり、有害物質を避けられるような環境づくりを行うことが、私たち社会の責務だと感じています。
古賀文敏ウイメンズクリニック
〒810-0001 福岡市中央区天神1-12-1日之出福岡ビル6階
TEL:092-735-6655
TEL:092-735-6610(不妊治療予約)
[診療時間]〈完全予約制〉
※「初診予約受付日」は、お電話かHP
でご確認ください。
平日 | 10:00〜13:00 15:30〜19:00 |
水曜 | 10:00〜13:00 午後休診 |
土曜 | 10:00〜13:00 15:30〜17:00 |
休日 | 日曜。祝日は休診日 |
院長 古賀 文敏 (こが ふみとし)
日本産科婦人科学会専門医、臨床遺伝専門医
大分医科大学(現大分大学)卒業後、久留米大学産婦人科学教室入局。久留米大学病院、国立小倉病院を経て、聖マリア病院新生児センターにて出産後の母子ケアを学ぶ。1999年1月国立小倉病院成育センター周産期病棟医長、生殖医療部門立ち上げに関わる。2004年4月久留米大学病院にて不妊・内分泌部門主任として多くの不妊女性の治療にあたる。2007年5月福岡市中央区大名 サウスサイドテラス4Fに「古賀文敏ウイメンズクリニック」開院。2014年6月中央区天神2丁目 天神ルーチェ5Fに移転・拡張。
こうのとりフォーラムテレビ広のご詳演は、こちらから視聴いただけます。
YouTube「ラシゴーニュチャンネル」
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