胚培養士のお仕事とは?
例えば医師や看護師が人の身体を診る仕事だとすると、胚培養士は、卵子や精子、受精卵などの生殖細胞といわれるものを診る仕事です。一言でいうと生殖細胞のドクターと言えるかもしれません。
受精卵を扱う上で大切なことは、いかに生殖細胞へのストレスを最小限におさえるかということです。生殖細胞は身体の中にある時が一番良い状態にありますが、それが違う環境(体外)になると大きなストレスがかかります。またそれが細胞の質をおとすことにも繋がります。できるだけ体内と同じような環境を提供することが、胚培養士の大きな役割ともいえます。
また当院では、実際に生殖細胞を扱う胚培養士と、その胚培養士をサポートするラボコーディネーターという役割のスタッフがいます。ラボコーディネーターというのは当院独自の名称で、培養中に出てくる全ての情報を管理するお仕事ですが、これが業務を安全に遂行するためにとても大事な役割になっています。また当院の培養室内はガラス窓で、患者さんが内部の様子を自由に見学できるように設計されています。患者さんに安心を提供することもとても大切なことだと思っています。
胚培養士の究極の喜びは、やはり患者さんにお子さんが授かることです。今の胚培養の技術はかなり高い水準になってきましたが、やはりまだまだ100%の技術とはいえません。胚培養士として、その技術を少しずつでも上げる努力をし続けなければいけないと思っています。
医療法人アイブイエフ詠田クリニック
〒810-0001 福岡市中央区天神1-12-1日之出福岡ビル6階
TEL:092-735-6655
TEL:092-735-6610(不妊治療予約)
[診療時間]〈完全予約制〉
※「初診予約受付日」は、お電話かHPで ご確認ください。
平日 | 09:00〜13:00 15:00〜17:00 |
水金 | 09:00〜13:00 午後休診 |
土曜 | 09:00〜14:00 |
休日 | 日曜。祝日は休診日 |
培養部長 泊博幸(とまり ひろゆき)
日本産科婦人科学会産婦人科享門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、同指導医、JISART(日本生殖補助医療標準化機丙) 理事長、久留米大学医学部臨床教授、山口大学非常勤講師
農学博士(県立広島大学大学院 総合学術研究科 修了)
医学博士(九州大学大学院 医学系学府 修了)
管理胚培養士(日本卵子学会・日本生殖医学会認定)
全国の胚培養士の中でも20名程度しか認定されていない福岡県で唯一の管理胚培養士(日本卵子学会認定・日本生殖医学会認定)であり、日本で唯一、畜産学分野と医学分野の両方の博士号を取得した胚培養士です。顕微授精や凍結技術などのあらゆる培養技術や管理に関して全国の同業者に対する講師・講演・執筆なども行っております。
こうのとりフォーラムテレビ広のご詳演は、こちらから視聴いただけます。
YouTube「ラシゴーニュチャンネル」
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